ChatGPTの恋愛相談は当たる?向き不向きと使い方

AIの恋愛相談が当たるかどうかは、質問の種類で決まる。当たる領域と、原理的に当たらない領域がはっきり分かれている。
ここを混ぜたまま使うから、妙に納得したり、逆に的外れだと感じたりする。

当たるのは、構造の話だ。あなたの行動のどこに矛盾があるか。相手の行動パターンから何が読めるか。次に何をすればいいか。
当たらないのは、相手の内心だ。彼はどう思っているか。本当に脈があるか。ここはAIも人間も、材料を持っていない。持っていない情報について、それらしい文章は生成できてしまう。この点が厄介なんだよね。

目次

AIの恋愛相談が実際に当たる領域

自分の側の矛盾を見つけるのは得意

話した内容の中にある食い違いを、AIは正確に拾う。
大事にされたいと言いながら、断られるのが怖くて何も要求していない。時間がないと言いながら、返信を待つ夜に三時間使っている。
人間の相談相手は、ここを指摘しにくい。関係が壊れるからだ。AIには遠慮する理由がないから、そのまま返ってくる。

行動の選択肢を並べるのも早い

どう動くか迷っている状況で、取りうる手を漏れなく出す作業は速い。
自分では思いつかない選択肢が出てくることがある。断る、期限を決める、聞き方を変える、何もしない。
判断の材料を増やす道具としては、かなり優秀だ。

整理だけを頼む使い方

答えを求めず、状況を整理させる。今の情報から言えることと、言えないことを分けて、と頼む。
これが一番、精度の出る使い方だと思う。

原理的に当たらない領域

相手の内心は、材料がないから読めない

彼が何を思っているか。この質問に対して、AIは答えを生成する。もっともらしい文章が返ってくる。
けれど根拠は、こちらが与えた情報だけだ。相手の性格も、その日の体調も、過去の経験も入っていない。
つまり返ってくるのは、一般論を個別の状況に当てはめた推測でしかない。当たることもあるし、外れることもある。占いと構造が似ている。

こちらの書き方で、答えが変わる

ここが最大の落とし穴だ。同じ状況でも、書き方を変えると答えが変わる。
彼が冷たいんです、と書けば、冷たい理由が返ってくる。彼は忙しいだけかもしれません、と書けば、忙しさを前提にした答えが返ってくる。
自分の解釈を混ぜた文章を投げると、その解釈を土台にした回答が来る。当たっていると感じるのは当然で、自分の前提が反射しているだけの場合がある。

事実だけを書いて渡す

感情と解釈を抜いて、起きたことだけを書く。
何日に何を送って、何時間後に何が返ってきたか。冷たいとか脈ありとか、判定の言葉を入れない。
これをやると、返ってくる内容が変わるよ。

当たると感じてしまう仕組み

誰にでも当てはまる記述を、自分のことだと感じる

曖昧で誰にでも当てはまる文章を、自分だけに向けられたものだと感じる現象が知られている。占いが当たると感じる理由もこれ。
不安を抱えている、でも本当は前に進みたいと思っている。この手の文はほぼ全員に当てはまる。
AIの回答にも同じ構造の文が入ってくる。読んで刺さった感覚が出たとき、それが個別の分析なのか、全員に当てはまる記述なのかを一度見たほうがいい。

肯定されやすい構造がある

AIは、こちらの意図を汲もうとする。だから、望んでいる答えに寄りやすい。
背中を押してほしい状態で相談すると、押してくれる。やめる理由が欲しい状態で相談すると、やめる理由が出てくる。
これは相談としては危うい。自分が既に決めていることの追認になっている。

僕は去年、AIに相談したことがある。連絡が途絶えた相手の件で、深夜二時に。
最初は状況をそのまま書いた。返ってきたのは、待つのも一つの選択、という内容。納得できなかったんだよね。
だから書き方を変えた。彼女は忙しいだけだと思う、という前提を足して聞き直した。今度は待つべき理由が並んで返ってきた。(そうそう、これが聞きたかった)と思った瞬間に、自分が何をしているか気づいたさ。
質問を三回作り直して、欲しい答えが出るまでやっていた。相談じゃなく、承認をもらいに行っていただけだ。

逆側からも聞く

一度、反対の立場で質問し直す。この状況で相手側は何を感じているか、と聞く。
自分に不利な回答が返ってきたとき、それが本当の材料になる。

人に相談するのと、何が違うのか

AIが優れている点は、回数と正直さ

何度でも聞ける。同じ話を三回しても嫌がられない。深夜でも使える。
そして、こちらとの関係を守る必要がないから、言いにくいことも返してくる。友人は、あなたが悪いとは言いにくい。
共通の知人に相談すると噂が広がるリスクもある。ここが消えるのは大きい。

人が優れている点は、こちらを知っていること

友人は、あなたの過去の恋愛を知っている。前も同じところで躓いたよね、と言える。
AIは会話の中で渡された情報しか持たない。長期のパターンは見えない。
つまり、繰り返している失敗を指摘してもらうなら、人のほうが向いている。

両方を役割で分ける

整理と選択肢の洗い出しはAI。過去のパターンの指摘は人。
どちらか一方に全部投げないほうがいい。

依存してしまわないか、という不安

相談が行動の代わりになると、止まる

危ういのは一つだけ。相談した時点で、何かをやった気になること。
三十分話して、整理されて、すっきりして、結局何も送っていない。この状態が続くと、AIは行動を止める道具になる。
使うなら必ずセットにする。一回相談したら、現実の行動を一つ動かす。

深夜の使用は、判断が歪みやすい

夜は不安が増幅する時間帯だ。その状態で長時間やり取りすると、結論が悲観側に寄る。
深夜に出した結論を、翌朝に一度見直す。同じ判断が残っているかを確認する。
残っていないなら、それは夜の判断だった。

使う時間に上限をつける

一回二十分まで、と決める。
時間を区切るだけで、堂々巡りはかなり減るよ。

結局、どう使えば一番役に立つのか

質問の形を変えるだけで、精度が変わる

彼は私をどう思っていますか、と聞かない。この情報から言えることと言えないことを分けて、と聞く。
どうしたらいいですか、と聞かない。取りうる選択肢を全部出して、それぞれの最悪ケースを書いて、と聞く。
内心を推測させる質問をやめて、構造を整理させる質問に変える。ここが分岐点だ。

出てきた答えを、そのまま実行しない

AIの回答は材料であって、結論じゃない。
最終的に動くのは自分だし、相手を知っているのも自分だ。判定の権限は手放さない。
当たる当たらないで測るより、判断材料が増えたかどうかで測ったほうがいい。

事実だけを書いて、二回聞く

一回目は自分の立場から。二回目は相手の立場から。
二つの答えの差が、いちばん役に立つ部分だ。

今日やる一番小さな一歩は、これ一つ

三分で終わる、事実だけの書き出し

質問を投げる前にやることがある。起きた出来事を、感情と解釈を抜いて三行書く。
何日に何をして、相手が何をしたか。冷たい、脈あり、такие判定の言葉は入れない。
書くだけ。誰にも見せないし、失うものはゼロだ。

書けたら、それをそのまま渡す

三行を投げて、ここから言えることと言えないことを分けて、と聞く。
返ってきた答えが前より地味になっていたら、それが正しく動いている証拠だと思う。
深夜二時に三回質問を作り直した側から言うけど、欲しい答えが出るまで聞き直し始めたら、そこで止めたほうがいい。

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