3Bの職業とは、美容師、バーテンダー、バンドマンの三つ。頭文字のBをとって、恋人にすると苦労する仕事、という扱いを受けてきた。理由は、だいたい決まっている。生活リズムが合わない、異性との接点が多い、収入が読みにくい。
私自身、この三つの職業の彼と、時期をずらしてそれぞれ付き合った経験があります。
3Bコンプリートって、自分で書いてて笑う。
どの恋にも、不安はつきものでした。休みが合わない夜も、女性客の話にざわついた夜も、将来を考えて眠れない夜も経験した。それでも、彼の話を聞いていると、やっぱり好きだと思う瞬間がちゃんとあったんだよね。
3Bと付き合う不安は、職業のせいにしている限り消えない。でも一つずつ分解すれば、本当に怖いものはごく一部だとわかる。
付き合い続けるか迷っている人も、これから付き合うか悩んでいる人も、六つの不安を一緒に検証していこう。続けるための準備は、そこからでも十分間に合う。
3Bの職業の彼とは付き合うな、と周りに言われて不安
友達の一言が、頭から離れない
彼の職業を話した瞬間、友達の顔が曇る。「え、美容師?大丈夫?」。そんな反応をされると、自分の選択が急に間違っている気がしてくるもの。不安になるのは当然です。
怖さを一つに絞るなら、周りの言う通り、いつか傷つく未来が待っているんじゃないか。おそらく、そこでしょう。
3Bと呼ばれる理由は、人柄ではなく生活の形
付き合ってわかったのは、3Bの不安のほとんどが生活の形から来ているということ。美容師の彼とは、休みが合わなかった。バーテンダーの彼とは、昼と夜がまるで逆。バンドマンの彼とは、お金の話になると将来がかすんだ。
どれも、彼の人柄の問題ではありません。働く時間帯と、お金の入り方が違うだけ。不誠実さとは、まったく別の話です。
職業でひとくくりにすると、見積もりを間違える
確率で考えてみよう。美容師にも、誠実な人とそうでない人がいる。会社員だって同じこと。職業というラベルで判断すると、目の前の彼個人を見落としてしまう。
周りの声は、あなたを心配してのもの。ただ、彼と過ごす時間の手触りを知っているのは、あなただけです。周りの評価は変えられなくても、何を根拠に判断するかは自分で選べる。
周りの声より、彼の行動を一つ思い出す
今週、彼がしてくれて嬉しかったことを一つ思い出してみよう。美容師の彼が、私の髪をきれいに整えてくれた日のような、小さなことでいい。職業のイメージより、その事実のほうがずっと確かな判断材料になります。
休みが合わず、会えても彼が疲れている
すれ違い続けた、平日休みの彼
美容師の彼と付き合い始めてから、休みがほとんど重ならなくなった。彼の休みは平日で、私はその日も仕事。週末は、彼が一番忙しい時間帯です。
やっと会えた日も、彼はぐったりしていることが多かった。
(せっかく会えたのに、なんか物足りない。)
そう感じてしまう自分が、ちょっと嫌でした。疲れた彼を前にすると、大事にされていない気までしてくる。その感覚、すごくわかります。
疲れているのは、気持ちが冷めたからではない
具体化すると、怖いのは彼の気持ちが離れていくこと。でも冷静に考えると、美容師は一日中立ちっぱなしで、お客さんと話し続ける仕事です。週末の疲れは、むしろ仕事に真剣な証拠。
それに、一緒にいるとやっぱり楽しかった。疲れていても、会う時間を作ってくれる。その事実のほうを数えるようにしたら、少し気持ちが軽くなりました。
休みのずれは、取り返しのつく問題
可逆性で見ると、休みのずれは関係を壊す決定打じゃない。会う形を変えれば、いくらでも調整がきく。
平日の夜に一時間だけ会うのも手。月に一度、彼の休みに合わせて有休を取る方法もある。疲れている日は、出かけずに家でのんびり過ごせばいい。
シフトそのものは変えられなくても、会い方なら二人で工夫できます。
次のデートは、疲れを前提に組み立てる
今度会う日は、あえて予定を詰め込まないプランにしてみよう。家でごはんを作るでも、近所を散歩するでもいい。疲れを責めない会い方を準備しておけば、会えた日の満足感はぐっと上がる。
女性客やファンと仲良くしているんじゃないか、と気になる
お客さんの話を聞くたびに、胸がざわつく
美容師の彼は、お客さんの話をよくする人でした。特に女性客との会話が多いらしい。この人とも仲良くしてるのかな、と眠れなくなる夜もあった。
バーテンダーの彼の店も、女性客が多いと聞いた。バンドマンの彼には、熱心な女性ファンがいた。三つの職業に共通するのは、仕事として異性と近い距離で関わること。不安になって当たり前です。
彼が笑って流した、仕事だからの一言
バーテンダーの彼に、それとなく聞いてみたことがあります。彼は「仕事だから」と笑って流しました。
(え、それだけ?)
最初はそっけなく感じた。でも、同じやり取りを重ねるうちに、その軽さに意外と安心するようになったんです。本当に何かある人は、たぶんあんなふうに笑えない。
客と恋人では、関わりの深さがまるで違う
数で考えてみよう。彼が一日に接する女性客は、何人もいる。でも、そのほとんどは数十分から数時間で終わる関係。休みの日に会って、将来の話をするのは恋人だけです。
彼の接客態度は、こちらではコントロールできない。できるのは、不安を責める言葉ではなく、質問の形で伝えることです。
責めずに、彼の仕事の一日を聞いてみる
次に会ったら、今日どんなお客さんが来たの?と、興味として尋ねてみよう。疑いではなく好奇心から聞けば、彼も構えずに話してくれる。話が見えるほど、想像だけで膨らむ不安は小さくなっていく。
夜型の生活で、連絡も会うのも深夜ばかり
連絡が来るのは、いつも日付が変わる頃
バーテンダーの彼と付き合ってから、私の生活まで夜型になった。昼間はほとんど連絡が来ない。仕事が終わった夜遅くに、「今から会える?」と届くのが日常でした。
彼の仕事終わりに、ほんの少しだけ会う。それが精一杯の日も多かった。友達に話すと、都合のいい女になってない?と心配されたこともある。そう言われると、急に足元がぐらつくよね。
怖いのは、自分が後回しにされているんじゃないか、ということ。
短い時間が、薄い時間とは限らない
一緒にいられる時間は短かった。それでも、その時間が特別に感じられたのは本当です。疲れているのに、仕事の後に会いに来てくれる。その事実が、時間の短さを埋めていました。
都合のいい関係かどうかは、時間帯では決まらない。見るべきは、彼があなたの都合も気にかけているかどうか。こちらの翌朝が早い日に、無理を言ってこないか。そこで判断できます。
合わせすぎないほうが、関係は長持ちする
最悪のケースは、彼に合わせすぎて、自分の体調や仕事が崩れること。これは取り返しがつきにくい。逆に、自分のリズムを守ったところで、関係が壊れることはまずない。
私も、生活の時間がずれていることに、少しずつ慣れていきました。
彼の勤務時間は動かせない。でも、どの夜なら会えるかは、こちらが選んでいい。
深夜に会える夜を、あらかじめ絞っておく
週に何回なら深夜に会えるか、自分の中で線を引いておこう。翌日が休みの前の夜だけ、というルールで十分。基準があれば、断るときも罪悪感なく伝えられる。
収入が不安定で、将来が描けない
ステージの上の彼と、お金の話をする彼
バンドマンの彼と付き合い始めた頃は、ライブに行くのが本当に楽しかった。ステージに立つ彼を見ていると、胸が熱くなる。
でも、練習やライブが重なると、会えない日がずっと続く。収入が安定しない話を聞くたびに、将来のことを考えずにはいられなかった。
(この人と結婚って、現実的なのかな。)
好きだけでは生活できない。そう考えて不安になるのは、ごく真っ当な感覚です。
怖かったのは収入より、行き先がわからないこと
分解すると、私が本当に怖かったのは、今の収入額そのものじゃなかった。彼がこの先どうしたいのか、まったく見えないことのほうでした。
音楽の話をしているときの彼の目は、いつも輝いていた。その目を見るたびに、好きだと実感した。だからこそ、夢を応援したい気持ちと生活の不安が、胸の中でぶつかったんです。
収入は変わる、見通しは話し合いで立てられる
可逆性で考えると、今の収入は固定ではない。働き方は変わるし、音楽と別の仕事を組み合わせる人もいる。今の数字だけで、将来を決めつける必要はありません。
彼の稼ぎは、こちらでは変えられない。変えられるのは、将来について話す機会を作ることです。
将来の話を、一つだけ切り出してみる
次に落ち着いて話せる日に、彼に一つだけ聞いてみよう。三年後、どんなふうに音楽と関わっていたい?責める口調ではなく、彼の夢を知りたいという温度で。答えの中身より、真剣に考えてくれるかどうかで、多くのことが見えてくる。
このまま付き合い続けていいのか、分からなくなる
好きなのに、先を考えると足がすくむ
休みが合わない、夜しか会えない、お金の先行きが見えない。どれか一つなら耐えられても、重なると、このままでいいのかと立ち止まりたくなる。
私も三人それぞれとの恋で、何度もこの問いにぶつかりました。迷うのは、それだけ本気だからこそ。
不安な夜と、会えた日の輝きを並べる
振り返ると、どの恋にも共通していたことがある。一緒にいる時間は短いのに、その時間がいつも濃かったこと。会えない時間が長いぶん、会えた日がよけいに鮮やかだったんです。
一方で、不安が少しずつ募る夜もあった。生活の違いに慣れていく途中で、ふと立ち止まる夜。どちらの気持ちにも、嘘はなかった。
職業ではなく、二人のすり合わせで決める
続けるかどうかを、3Bというラベルで決めなくていい。判断に使うのは、二人で歩み寄れるかどうか。会う頻度、連絡のペース、将来の話。これを一緒に話し合える相手なら、職業はたいした問題になりません。
最悪、話し合ってもすれ違うなら、そのときに離れればいい。その判断は、いつでもできる。答えを急ぐ理由は、どこにもありません。
今日できる一番小さな一歩
今日、彼と過ごして嬉しかったことと、不安になったことを一つずつスマホにメモしておこう。続けていくと、職業のイメージではなく、彼との本当の関係が浮かび上がる。迷ったときは、そのメモが一番正直な答えをくれるはずです。

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