顔を覗き込む動作は、表情を読み取りに行っている状態を表している。情報を取りに来ているということ。
だから、覗き込まれたということは、こちらの表情が読めていなかったことになる。読める相手には、わざわざ近づく必要がない。
意味を一つずつ分けて、こちらがどう動くかまで決めよう。読み終わる頃には、次にやることが決まっている。
顔を覗き込むのは、何をしている行為なのか
近い。それだけで動揺する。ただ、動作の中身から見ていきたい。
表情を読み取りに行っている
人は、会話しながら相手の表情を確認している。伝わっているか、退屈していないか、怒っていないか。
正面から見えていれば、確認は自然に済む。見えない時、あるいは見えても読み取れない時に、位置を変えて取りに行く。
覗き込むという動作は、その取りに行く形になっている。角度を変えて、もう一度読もうとしている。
読める相手には、覗き込む必要がない
ここが判定の入り口になる。表情が分かりやすい人には、確認がいらない。
笑ったら笑う、驚いたら驚く、つまらなければ顔に出る。こういう相手なら、正面から見れば済む。
覗き込まれているということは、読み取りが済んでいないということ。ここから考えると、意味が変わってくる。
その時、自分がどんな顔をしていたか思い出す
今日やるのは思い出す作業。覗き込まれた瞬間、自分はどんな表情だったか。
黙っていたか。下を向いていたか。スマホを見ていたか。無表情だったか。
読み取りにくい状態だったなら、覗き込みはその結果として起きている。
読みたい理由は、五つに分かれる
読み取ろうとする理由も、一つではない。
関心、不安、確認、意図、位置の問題
一つ目、関心がある場合。相手の状態を知りたいから見に行く。
二つ目、不安な場合。怒らせたか、失礼を言ったか。確認しないと落ち着かない状態。
三つ目、伝達の確認。話したことが届いているか分からないので、反応を探しに行く。
四つ目、意識的に距離を詰めている場合。ここは好意に近い。
五つ目、単に顔が見えない位置にいた場合。座り方、身長差、明るさ。物理的な理由で角度を変えている。
五つとも、外から見た動作は同じになる。
好意とは限らない
相談を受けた男性は、何度も覗き込まれることを脈ありだと読んでいた。
話を聞いていくと、彼は会話中ほとんど表情を変えない人だった。相手は、伝わっているか分からなくて毎回確認していた。
三つ目に当たっていた。好意の動作として読んでいたものが、実際には伝達の確認だった。
覗き込まれる直前に何があったか思い出す
材料になるのは、直前の文脈。
相手が何かを話し終えた後か。こちらが黙った後か。冗談を言った後か。話題が重くなった後か。
話し終えた後なら、反応を探している。こちらが黙った後なら、状態を確認している。ここで理由が絞れる。
こちらの反応が薄いのかもしれない
自分の側に原因がある可能性を見ておきたい。
覗き込まれるのは、読み取れなかった結果
私には、人の顔を覗き込む癖がある。話していて反応が読めないと、つい下から顔を見てしまう。
一度、指摘されたことがある。距離が近い、と。驚いた。まったく無意識だったから。
覗き込んでいた理由は、相手が何を考えているか分からなくて落ち着かなかったから。好意ではなく、不安だった。
そして、その人が表情を出すようになってから、私は覗き込まなくなった。読めるようになったので、確認が要らなくなった。
無表情は、相手に確認作業をさせる
反応が薄い人と話すと、話し手は毎回確かめる必要が出てくる。この確認が積み重なると、会話そのものが疲れる作業になる。
嫌われているわけではない。ただ、相手に余計な労力をかけさせている。
しかも、こちらは気づかない。自分の顔は見えないので、どう映っているか分からない。
相槌の数を数える
やることは数えること。次の会話で、自分が相槌を何回打ったか。
うなずきでも、声でもいい。相手が一分話す間に、一度も反応がないなら、読み取る材料を渡していない状態になっている。
数えるだけなので、相手には伝わらない。
脈ありとして読んでいいのか
距離が近いことと、好意は別の話
顔を覗き込むのは、物理的に近づく動作なので、好意に見えやすい。ただ、近づく理由は情報を取るためでもある。
情報を取りに来ているだけなら、そこに恋愛の要素は入っていない。仕事の相手でも、友人でも、同じ動作は出る。
近さだけでは決まらない、というのがここでも当てはまる。
判定は、覗き込んだ後の動きに出る
見るなら、覗き込んだ後。
読み取れた時点ですぐ離れるなら、情報を取りに来ていた。読み取れた後も距離が残るなら、別の理由がある。
それから、覗き込む頻度。誰に対しても同じことをする人なら、その人の癖。あなたの前でだけなら、そこに何かがある。
覗き込んだ後、すぐ離れるかを見る
やることは観察。覗き込まれた後、相手がどう動くか。
すっと戻るのか、そのまま近い位置で話し続けるのか。ここで分かれる。
質問しなくても分かるし、外しても失うものがない。
覗き込まれた時、どう返すか
実用面で困るのがここだと思う。
見返すと近すぎる、逸らすと拒否になる
覗き込まれた瞬間、顔が近い。そこで見返すと、距離が近すぎて相手が驚く。
かといって、慌てて逸らすと、避けた形になる。相手は、何かまずいことをしたかと考える。
どちらも正解になりきらないので、毎回固まる。
表情を一つ動かすのが、一番軽い
一番負担が少ないのは、表情を動かすこと。口角を少し上げる、眉を動かす。それだけで、相手の目的は達成される。
相手は読み取りに来ていたので、読み取れるものが出れば用が済む。用が済めば、自然に距離が戻る。
見返す必要も、逸らす必要もない。渡すものを渡せば終わる。
口角を動かして、一言返す
表情に一言添えると、さらに軽くなる。うん、なるほど、そうなんだ。何でもいい。
声が出ると、相手は確実に読み取れる。表情だけより情報が多いので、確認の必要がなくなる。
言葉の内容は問われない。反応があったという事実だけで足りる。
今日の一歩は、これ一つだけ
相手が話している途中で、一度だけ声に出して反応する。うなずくだけではなく、声を出す。
無表情に見える人でも、声があれば読み取れる。読み取れれば、相手は確認しに来なくて済む。
そして、覗き込みが減るかどうかで、判定材料も手に入る。減ったなら、読み取りのための動作だった。減らないなら、別の理由がある。こちらが何も聞かずに分かる。
出すのは一言だけ。次の会話から始められる。

コメント